インジェクション(改)計画 その2
ハルテックへの道

2010年11月〜12月にかけての記録です。

5.換装

今回取り付けるのはハルテックの中でも
一番ベーシックな「E6K」というモデルです。

まずは純正の配線・インジェクションパーツを外し、
ハルテック仕様に変更していくのですが
膨大な配線の数、
そして自分の要望として「極力穴開けをしないで欲しい」
という足かせがあり
それが作業を遅らせたようです。
スイマセン。。。

 

 


最初ハルテックには何も設定されていないので
水温センサー、吸気温センサー、MAPセンサー、
スロットルポジションセンサー等といった各センサーからの
信号を集め、エンジンの置かれている状況を判断して
最適な点火時期や燃料の噴射タイミング・量を決定し
インジェクターに信号を送るようPCを使い
設定をしなければいけません。

 ということで各センサーの準備です。
まずは水温センサー。
エンジンの状況把握のために重要なセンサーです。
もちろん空冷エンジンということで水温は測れませんので、
水冷エンジンと同じように温度の上がる場所、
今回はヘッド付近にセットです。
また、吸気温度センサーは
エアクリーナーエルボーに取り付けました。

 

 

他にもMAPセンサーなど各センサーを取り付けていきます。
もとがインジェクション車なのでフューエルホースなどの配管や
フューエルポンプ・プレッシャーレギュレーターなどが
そのまま使用出来るのでキャブ車からよりは多少ラクみたいです。
ちなみにインジェクターは純正がないので
メキビー用を流用しています。
途中スロットルボディーから2次エアを吸っていたりと
多少のトラブルはあったようですが、
取り付けに関しては割と順調だったようです。
 

 6.セッティング

ガレージイワセさんのメカニックF君も言っていましたが、
最大の難関がセッティングだったそうです。
取り付け終了後、地道にセッティングを繰り返し
A/F計とニラメッコの毎日。
状態が良くなったり悪くなったり
夢にまで出てきたそうです。
そのガンバリのおかげでかなりのレベルまで
追い込んでくれたみたいです。

(納車後、気になる点が出たら
再セッティングしてくれるそうです。)

 7.完成

というわけで完成し、初めてエンジンを掛けます。
当然冷えてますので、アイドリングも1200rpmほど。
これでしばらく走るとエンジンも暖まり800rpmに落ち着きます。
純正インジェクションの時は、今思い出すと
多少ラフな感じで回転もバラついたんですが、
さすがハルテック、設定した800rpmでビシっと安定してます。
これにまず感動。
さらにエンジンがスムーズに吹け上がるのにさらに感動です。
 

一般道を走ってみると、純正インジェクションの方が
荒々しくて一見パワーがあったように思えますが、
実際スピードメーターの上がり方を見ると
スムーズなハルテックに軍配があがります。
人間の感覚って当てにならないようで、
荒々しい方がスムーズな方よりも力強さを感じるみたいです。
ただ出足のトルクだけは以前よりも少々落ちたように感じます。
これはセッティングでまた変るかもしれません。

  

一般道ではスムーズに回るという印象でしたが、
高速道路に乗り、踏み込んでみると
また違う顔を見せ、迫力のある加速をしてくれます。
特に3速・4速の加速は気持ちがよく
以前やっとこさ出してたスピードの
さらに上を行ってくれます。
純正よりもさらにきめ細かくエンジンを制御出来る
ハルテックの本領発揮ですね。

*エンジンはあくまでノーマルですので
チューニングエンジンのように
劇的にパワーアップしたってことは無いので
誤解しないでください。

8.最後に

今回の一番の目的は速さよりも
以前からの不安を解消することでしたが
それは見事に達成してくれたと思います。
アイドリングは常に安定しグズつくことも無い。
エンジンはスムーズに吹け上がり
加速は力強い。ハルテックのおかげです。

純正インジェクションも40年前のものとは思えないくらい
素晴らしいものでしたが、
旧車に現代のテクノロジーを投入することで
安心して乗ることが出来るようになりました。

今回キャブに変更せずに、
あくまでインジェクションにこだわってくれた
ガレージイワセさんに感謝です。

ありがとうございました!

 

追記:2012年7月 吸気温度センサー移設

 

ハルテックに換装して1年半。
不具合は全く無く、好調を維持しております。
しかし、エアクリーナーエルボーに取り付けた
吸気温度センサーに不具合が。。
材質が柔らかい為振動に負け、
エルボーに亀裂が入っちゃいました。

ということで、金属部分への移設が望ましく、
今回はエアクリーナー部分へ移設しました。
MAPセンサーをもう少し奥へと行くようにステーを曲げ
その隙間に上手く収まるように取り付けて貰いました。

 

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