5.換装
今回取り付けるのはハルテックの中でも 一番ベーシックな「E6K」というモデルです。
まずは純正の配線・インジェクションパーツを外し、 ハルテック仕様に変更していくのですが 膨大な配線の数、 そして自分の要望として「極力穴開けをしないで欲しい」 という足かせがあり それが作業を遅らせたようです。 スイマセン。。。 |
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最初ハルテックには何も設定されていないので 水温センサー、吸気温センサー、MAPセンサー、 スロットルポジションセンサー等といった各センサーからの 信号を集め、エンジンの置かれている状況を判断して 最適な点火時期や燃料の噴射タイミング・量を決定し インジェクターに信号を送るようPCを使い 設定をしなければいけません。
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ということで各センサーの準備です。 まずは水温センサー。 エンジンの状況把握のために重要なセンサーです。 もちろん空冷エンジンということで水温は測れませんので、 水冷エンジンと同じように温度の上がる場所、 今回はヘッド付近にセットです。 また、吸気温度センサーは エアクリーナーエルボーに取り付けました。 |
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他にもMAPセンサーなど各センサーを取り付けていきます。 もとがインジェクション車なのでフューエルホースなどの配管や フューエルポンプ・プレッシャーレギュレーターなどが そのまま使用出来るのでキャブ車からよりは多少ラクみたいです。 ちなみにインジェクターは純正がないので メキビー用を流用しています。 途中スロットルボディーから2次エアを吸っていたりと 多少のトラブルはあったようですが、 取り付けに関しては割と順調だったようです。 |
6.セッティング
ガレージイワセさんのメカニックF君も言っていましたが、 最大の難関がセッティングだったそうです。 取り付け終了後、地道にセッティングを繰り返し A/F計とニラメッコの毎日。 状態が良くなったり悪くなったり 夢にまで出てきたそうです。 そのガンバリのおかげでかなりのレベルまで 追い込んでくれたみたいです。
(納車後、気になる点が出たら 再セッティングしてくれるそうです。)
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7.完成
というわけで完成し、初めてエンジンを掛けます。 当然冷えてますので、アイドリングも1200rpmほど。 これでしばらく走るとエンジンも暖まり800rpmに落ち着きます。 純正インジェクションの時は、今思い出すと 多少ラフな感じで回転もバラついたんですが、 さすがハルテック、設定した800rpmでビシっと安定してます。 これにまず感動。 さらにエンジンがスムーズに吹け上がるのにさらに感動です。 |
一般道を走ってみると、純正インジェクションの方が 荒々しくて一見パワーがあったように思えますが、 実際スピードメーターの上がり方を見ると スムーズなハルテックに軍配があがります。 人間の感覚って当てにならないようで、 荒々しい方がスムーズな方よりも力強さを感じるみたいです。 ただ出足のトルクだけは以前よりも少々落ちたように感じます。 これはセッティングでまた変るかもしれません。 |
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一般道ではスムーズに回るという印象でしたが、 高速道路に乗り、踏み込んでみると また違う顔を見せ、迫力のある加速をしてくれます。 特に3速・4速の加速は気持ちがよく 以前やっとこさ出してたスピードの さらに上を行ってくれます。 純正よりもさらにきめ細かくエンジンを制御出来る ハルテックの本領発揮ですね。
*エンジンはあくまでノーマルですので チューニングエンジンのように 劇的にパワーアップしたってことは無いので 誤解しないでください。 |
8.最後に
今回の一番の目的は速さよりも 以前からの不安を解消することでしたが それは見事に達成してくれたと思います。 アイドリングは常に安定しグズつくことも無い。 エンジンはスムーズに吹け上がり 加速は力強い。ハルテックのおかげです。
純正インジェクションも40年前のものとは思えないくらい 素晴らしいものでしたが、 旧車に現代のテクノロジーを投入することで 安心して乗ることが出来るようになりました。 |
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今回キャブに変更せずに、 あくまでインジェクションにこだわってくれた ガレージイワセさんに感謝です。
ありがとうございました!
完 |